賃金体系は労使環境の中でも大切なものです。
賃金体系などを構築する際、長期にわたって運営できるだけのシンプルさを有しつつ従業員への納得性が確保できるかがポイントになります。
「年功序列型賃金」と「成果主義賃金」などでお悩みの際はぜひご相談ください。
「年功序列型賃金と成果主義賃金」
□年功序列型賃金
今は過去のものとされる年功序列賃金は、各人のライフサイクルに見合って、賃金水準が高まる形態です。
従業員の加齢とともに自らの努力によって職務遂能力を引上げ、また企業も能力に見合った仕事を与えることにより、期待される成果をもたらす従業員が確保できるならば、充分現在でも機能し得る賃金体系であると考えられます。
□成果報酬型賃金
一方で、職場管理の考え方は従来と変わっていないのに対し、仕事の仕方が変わってきました。
若い人が大いに成果を出し、一方で中高齢者は新しい考え方や機器への対応が遅れ、期待程の成果を生み出せないケースも多いことから成果主義が喧伝され普及している実態です。
当事務所の考え方
企業は、規模の大小を問わず、いろんな分野の職能で構成されています。
成果主義賃金と言っても一団体内における相対的な賃金序列です。
中小企業で、同一職能の母数が小さいところで成果主義賃金が納得を得る賃金体系であるか、サスティナビリティを考えると疑問です。
若年層には、教育訓練だと割切り、時には困難を伴う業務を任せ、成果を都度期待以上にもたらす者がいれば、飛び級的処遇を用意し、
一方で、職能がサチュレートする年齢層以降には賃金引上げを廃しするなどの考え方もあります。
各企業・団体の、事務・技術・技能系それぞれの実態を踏まえた企業ごとの個別の対応をご提案します。