アメリカ企業では、会社の中で発生する仕事のすべてに対して、ジョブディスクリプション(以下JDと略す。)を持っているのが一般的です。その不備は、従業員からの訴えに不利なるとのことです。
ところで、COVIT-19による在宅勤務の普及や生成AI の登場で労働形態・質が大変化しています。アメリカでのJDのメンテナンスは十分できているのかと、生成AI(Copilot)に質問を発しました。その回答にあった参考文献をネットで辿ったところ、アメリカ企業のJD管理サービスの提供会社の1つHRTMS社の調査で次のようなデータが出ているとの記述に出会いました。(n数や調査時点は不明)
① 自社のJD全般について満足している:3%だけ
② JDの編集やメンテナンスに苦労している:64%
③ 実際の業務とJDの内容が異なる懸念がある:46%
④ 時間や人員的なリソースに限界のために、JDの管理を重要な課題として取り組めない:76%
⑤ JDはWordで管理している:82%
アメリカ企業の人事担当者の多くは効果的なJDの活用に頭を悩ませているというのが実態だとのことでした。なお、近年のHR-Techの発展に伴い、管理の煩雑さから解放される上に、作成時間が大幅に短縮でき、JDの内容も充実・統一されることにより、記載内容のクオリティも上がるとしてJD管理に、ソフトウェアの導入を進めている企業が増えているとのことです。
日本で職務の標準化というか切り分けが本当に確立できるものか、私には、なかなかイメージできないでいます。入社当時、日焼けした畳半畳ほどの大きさの硫酸紙?に細かく記述された職務基準書が数十枚あり、誰が活用したのだろうかといぶかしく思った記憶があります。