人生百年時代とされますが、高齢期の自立期間の延長に向けた取組みが、社会的にも、個人的にも求められます。自立期間の延長とは、健康寿命の引上げです。
「生きがい」は健康寿命を延ばすとされます。生きがいをもって生活しているか、を中高齢層5万人に問い、7年間にわたって生存状況を調べた東北大の研究によると、生きがいが「ある」と答えた人に比べ、「ない」と答えた人の死亡リスクが1.4倍も高かったそうです。
米国での研究でも、「人生の目的」があるかどうかを問い、4年半にわたって心身の健康を調査した結果、人生の目的があると答えた人はそうでない人に比し、要介護の発生リスクが4割も低かったといいます。ポジティブ志向そのものが寿命・健康寿命を延ばすといえるようです。同じことを経験しても、それを楽観的に捉えるか悲観的にとらえるかに分かれるが、その違いが健康や寿命に影響を及ぼすとのことです。
なお、産官学のコンソーシアムを結成し、他国に先行した日本の高齢社会を「シニア消費市場」と捉え、得られたノウハウを商品化し、急速に高齢化していく膨大な人口を有する中国、インド、インドネシアなどの国際市場に投入するためのロードマップとアクションプランを作成するなどポジティブな取組み事例もあるとのこと。期待したいところです。
以前、TVで一時上昇に転じたドイツの出生率がまた下げに転じたと報道されていました。先進国の少子化は、世界的な問題です。この傾向を止める策はないですかね。いずれにしても、我々高齢者が自立期間を延ばし、少しでも長く、社会に支えられる側に転じる日を後ろにずらすよう努めるしかないですね。
