働き方改革推進支援センターの派遣専門家に登録して数年たちます。今年度は社労士会連合会が厚労省から業務を受託し、中小企業への熱心な働きかけが行われて、私のコンサル受命件数も伸びました。就業規則診断もいくつか実施しました。就業規則作成は報酬を得て社労士として請ける業務と考え、派遣専門家としてはあくまでも「診断」に止めるべきと捉えています。訪問し面談する時間数で報酬が決まるのですが、規則のコピーを持ち帰り、数時間かけて(この時間は無報酬)診断結果を改善提案書の形にまとめ、再度の訪問で、説明し、理解を深めていただいております。
先日、提案書をまとめ上げ、一旦は再訪問準備完了としたのですが、生成AIを使ったらどうなるかと考えました。紙ベースで預かった就業規則のコピーをスキャンしてPDFファイルとし、それをAdbe Acrobatを使ってワード版化しました。更にワード版化した規則の冒頭の章、数ページにわたる総則と採用の章を、生成AIの一種Copilotにそのまま貼り付け、診断してくれるよう指示したところ、あっという間に、「重大リスク(法令違反または行政指導の可能性が高い)」、「中程度のリスク(トラブルになりやすい)」、「軽微だが修正推奨」とウェート付けし、総合評価をしたうえで、「章さんのコンサルとしての次の一手」を示してくれました。更に、「改善案の条文案の作成、リスク評価表の作成、経営層向け説明資料(PowerPoint構成案)なども一緒に作れます。」と次の指示を誘う文言が附されます。
書面を読むだけでも人はかなりの時間を要するのに、分析結果まで、瞬時にまとめることができるとは、一面では人智をはるかに超えています。幸い、私の提案書にはAIの指摘していない点も多く残っている点でホッとしているのですが、AIから未認識の情報も得ました(「自筆の履歴書」の提出を求めることは障害者差別解消法に照らして問題ではないか、等)。AIの進化とその素晴らしさを痛感した次第です。
